オーダースーツを購入する際の注意点 [まとめ]

オーダースーツを購入する際の注意点 [まとめ]

オーダースーツを購入の際、一番重要な点は「使用目的を明確にする」です。

 

販売価格はお店により様々な業界ですが基本は[生地代] + [仕立て代]にて決まります。

 

目に見えないので分かり難い部分ではございますが[副資材の質]もとても重要点であります。

 

 

 

 

 

 

 

【購入の際の注意点】

・フィッター(販売員)との相性

 

オーダースーツを仕立てる際、誰もが”格好良くなりたい、格好良く着たい”がベースかと思います。

 

フィッターとのセンスが合わなければ、どれだけ知識があっても話では伝わりきらない事もありますので当店では貴重なお時間を2時間~設けて頂き出来る限り”お客様にとっての格好良い”をご提供できるように努めております。

 

フィッターにお任せするのは良いと思いますしプロのアドバイスは必要かと思いますが、お客様のお好みや拘りを聞かず「この場合は〇〇です!」といったセンスを押し売りしてくるフィッターには注意です。

 

お客様から見てセンスが良い、オシャレなどと感じられるフィッターに任せるのが安心ですし”格好良い”の定義は人それぞれですが、お客様の立場、シーンをイメージして親身に考えてのご提案が重要です。

 

 

 

 

 

 

 

【使用別の生地について】

 

・オーダースーツをビジネスシーンで着用

(イギリス生地によく見られる生地)

 

耐久性に優れたシワになり難い生地がお勧めです。

 

営業職、デスクワークなどのお仕事ですとシワが入りやすく摩擦にて消耗が早くなってしまいます。

 

清潔感を維持する耐久性とシワの入り難い+復元力があれば扱いも楽です。

 

先日のBLOGでも綴らせて頂きましたがクリーニングに出せば出す程、消耗し寿命が短くなりますのでご自身でお手入れし、長持ちするスーツが好ましいかと思います。

 

 

 

 

・オーダースーツを結婚式やパーティー等の華かなシーンで着用

柔らかく艶やかなドレープ感のある生地がお勧めです。

(イタリア生地によく見られる生地)

 

お祝いや華やかなシーンでは艶っぽさがその場に馴染み華やかなスタイルはお祝いの気持ちも伝わります。

 

結婚式の際にシワシワのスーツだと「え?」となりますのでお手入れした清潔感のある艶やかなスーツを着てお祝いの気持ちも大事にして頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 

【国別生地の特徴】

 

・イギリス(双糸×双糸)

イギリスはスーツ発祥の地ですので基本形はイギリススタイルとなります。

 

「壊れては直し孫の代まで受け継ぐ」といった国柄ですので耐久性のある生地で普遍的な色柄が多く見られます。

 

流行り廃りのない生地で耐久性にも優れております。

 

 

・イタリア(双糸×単糸)

暖かいイタリアは明るい華やかな生地が多く見られます。

 

「壊れたら仕立て(買い)なおす。職人を大切に長い付き合いを。」といった国柄ですのでトレンドに敏感で見た目が華やか生地が多く見られます。

 

艶やかで身体のラインを綺麗に出せる生地が多く華やかなシーンにはイタリア生地が良いかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

【Super 〇〇’sについて】

※生地に艶出し加工もございますがココではwool(羊毛) 100%でご説明させて頂きます。

 

艶、光沢のある生地は糸の繊維が細いものが多く、細ければ細いほど艶が増し、生地に成型するための糸の本数が増える為、価格が高騰します。

 

Super 〇〇’s(スーパー)とゆう表記をお見かけしたことがございませんか?

 

Super 〇〇’s(スーパー)とは糸の繊維の細かさであり、細かければ細かいほどSuper表記数字が大きくなります。

 

一般的にビジネス(仕事)で使い勝手の良いとされるのはSuper 100~120’sほどだと言われています。

 

取り扱い生地の中ではSuper 200’sもあり、とても綺麗な光沢でドレープ感も美しく華やかな一着になります。

 

 

 

 

 

 

 

【仕立ての技術について】

 

ハンド(手縫い)とミシンにて部分により使い分けをする事で着心地と耐久性を保ちます。

 

スラックスのサイドラインなどはミシンでしっかりと縫い合わせることで強度を保ち見た目も綺麗です。

 

全てミシンを用いた方が時短+コストダウンとなり作業効率は上がりますが、良い物を知っているからこそハンド(手縫い)の手間を惜しまないオーダースーツを目的としております。

 

 

 

 

 

 

 

【ハンドとマシーンの違い】

 

[ハンド]と[マシーン]にて分け綴りますが否定的(ネガティブ)な内容のBLOGではなく、

 

どちらにも良い点がありますので使用目的に合わせて参考にご検討頂ければと思います。

 

トルソーにかけた状態の面構えでは分かり難いかと思いますので細部のUPで比較し解説させて頂きます。

 

 

・ハンドメイン縫製

 

 

 

 

・マシーンメイン縫製

 

 

 

上写真2枚(生地、仕様(デザイン)、サイズ感以外)で違いを何となくでも分かった方は相当なスーツ好きです(笑)

 

全て紹介するとBLOGを綴り終わるのが朝になりそうですので簡単に分かり易いヶ所を・・・

 

 

 

・ハンド縫製 [表地、裏地の縫い付け]

 

柔らかな風合いと着心地に加え、生地への負担を軽減します。

 

表地と裏地を縫い合わせる部分はハンド(手縫い)でややテンションを残すことで生地裂けを防ぎ

 

ご着用者様の癖に合った伸びが出ますので着込めば着込むほど身体に馴染みます。

 

 

 

 

・ミシン縫製 [表地、裏地の縫い付け]

 

均一な縫製となり時短となりますのでコストが抑えられる縫製

 

見た目は綺麗ですがハンドのような伸びはありませんので力が加わると裂けてしまう事もございます。

 

 

 

 

・ハンド縫製 [衿穴(ラペルホール)]

 

ハンドだからこそのプクッとした立体感と綺麗な見た目の手穴

 

 

 

 

・ミシン縫製 [衿穴(ラペルホール)]

 

既製品のスーツでもよく見られる均一縫製の衿穴

 

 

 

 

 

 

【体型補正について】

 

オーダースーツのイージーオーダーとゆう種には体型補正がございます。

 

体型補正とは怒型、撫型、屈伸、鳩胸、前肩などご着用者様の体型の癖を見抜き

 

型紙を㎜単位で調整(補正)を入れる事で無駄なシワが入らず綺麗な着用感(見た目)で

 

スッと綺麗に生地がおちている佇まいは上品で説得力があります。

 

 

 

 

 

 

オーダースーツ購入の際、参考にして頂ければ幸いです。

 

オーダースーツ・シャツ・コート : Kusuda Tailor(クスダテーラー)神戸